名古屋市に本部を置き、愛知県・岐阜県に校舎を展開する「名進研」は、1984年の創立直後に、東海地区初の「正月特訓教室」を開講して一躍名進研ブームを作ります。

東海地区にも私学の波が来ると予見するや公立高校入試の割合が高い愛知県で、私立中学受験に的を絞って指導すること20年、いまや私立中学・私立高校受験のエキスパート塾として東海地区随一の合格率・合格者を誇っています。

また近年の「ゆとり教育」による学力低下を懸念する一方、受験勉強に有効な子供たちへの論理的な思考の養成を実行しています。

これは「問題を解いた!」という喜びが、次の問題に挑戦する意欲になるように、こどもの自主性を育てる「知育」こそが名進研の目指す知識の土壌作りなのです。

学習塾「名進研」を運営する教育企画が愛知、岐阜、静岡の3県で180校を展開し、グループ全体では全国に280校の学習塾を持つ「佐鳴予備校」などを運営するさなると業務・資本提携を結んだことを発表しました。

さなるは「名進研」の株式50%を取得し、あわせて業務提携を行う予定です。

さなるは高校受験、教育企画の名進研は中学受験に強みを持つなど2社で小中校一貫教育の充実をはかり、競争力を強化します。

名進研を運営する教育企画は2011年現在、愛知県と岐阜県で38校を展開していますが、2010年、個別指導塾「トーマス」を運営するリソー教育と資本受け入れを含む提携交渉を進めたが、条件が折り合わずに交渉を打ち切っていました。

さなるはここ数年、地方の有力学習塾を相次ぎ買収、啓明舎、三島進学ゼミナール、九大進学ゼミなどを傘下に収めています。

日本テレビが毎年恒例の名進研の正月特訓を映像を交えて放送しました。

名進研の正月特訓は、年明けから始まる中学受験シーズンを前に小学6年生たちが泊まり込みで勉強する「特訓教室」で、大晦日の12月31日に名古屋市中村区のホテルで始まりました。

名進研の正月勉強合宿は、名進研が1984年から始めたもので、今年で27回目で、今年2010年から2011年にかけての勉強合宿には小学6年生の約600人が参加、志望校ごとに教室に分かれ、実践形式の授業を繰り返し、年明けの2011年1月2日までの3日間、一日10時間以上の勉強に取り組む合宿です。

もう受験のシーズンですね。

東海地区では初めてとなる塾が創る私立小学校「学校法人名進研学園」による私立小学校が愛知県より設置計画書について承認されました。

学校法人「名進研学園」が新設する私立小学校は男女共学で1クラス30人、1学年3クラス編成となる予定です。

学校法人「名進研学園」は、その経営母体が「進学塾 名進研」です。「名進研」は進学塾として20年以上にわたり、数多くの子ども達を私立中学校・高校に送り出してきました。多くの子ども達と接する中で、小学校を卒業する12歳までの期間が、人格形成の「土台作り」の時期として重要であると認識し、キッズランド幼稚園を開園しました。

今後は小学校を設立し、進学塾での「知育」のノウハウとキッズランド幼稚園での初等教育の実践・経験を活かし、新しい学校教育のあり方を模索していく考えです。

2007年前後から進学塾「名進研」を運営する名進研グループが、名古屋市内に私立小学校の開設を検討してきたことはよく知られています。


名古屋の人口や経済規模を考えれば、私立小が少ない。小学校では学力を養う知育に加え、倫理や規範意識を育てる徳育の教育にも 力を入れ、塾ではできない全人的教育を行いたい
という設立の趣旨で、当初は2010年の開校を目指し、愛知県に設置計画書を提出する予定でしたが、用地取得が難航し、2010年度の開校予定は延期されていました。

その名進研グループの学校法人「名進研学園」が設立を目指す新設の私立小学校が名古屋市守山区緑ヶ丘の国有地を学校用地を取得し、愛知県から設置計画を認められたことが2010年10月に明らかになりました。

開校予定は2012年4月で、予定通り開校されれば、愛知県内の私立小学校としては、椙山女学園大付属小学校、南山大付属小学校に次ぐ3校目ということになります。

学校法人「名進研学園」が新設する私立小学校は男女共学で1クラス30人、1学年3クラス編成。

2010年度の名進研の主な高校受験の合格実績は以下のとおりです。

※合格者数/定員
旭丘高校 33名/320名
菊里高校 31名/320名
明和高校 31名/320名
向陽高校 29名/360名
瑞陵高校 30名/320名
西春高校 20名/320名
一宮高校  5名/320名
千種高校 20名/360名
一宮西高校 1名/320名
岡崎高校  1名/360名
豊田西高校 4名/320名

五条高校  14名
岐阜高校  17名
岐阜北高校 12名

など他多数

2010年度の名進研の主な中学校合格実績は以下のとおりです。

東海地区
東海中学  148名
滝中学  218名
南山中学男子部  81名
南山中学女子部  96名
愛知中学  485名
名古屋中学  311名

海陽中等教育  12名
愛知淑徳中学  224名
金城学園中学  177名
聖霊中学  46名
鶯谷中学  127名
椙山女学園中学  158名

全国
早稲田中学  1名
ラ・サール中学 5名
函館ラ・サール中学  9名
愛光中学  2名
同志社中学  1名
灘中学  1名
桜蔭中学  1名
など他多数

愛知県と岐阜県で難関校進学塾を展開する名進研グループを運営する教育企画と個別指導塾「トーマス」を展開するリソー教育が2011年春のトーマスの名古屋進出にあたって、業務・資本提携に向けた基本合意書を締結する方向で2010年7月より進められていた両社の協議は当初設定した期日までに条件面が折り合わず、提携交渉を打ち切ると2010年10月、発表されました。

リソー教育が発表した名進研との協議経過


1.協議経過
先般、平成 22 年 7 月 27 日に株式会社教育企画(学習塾名:名進研)との業務提携及び資本提携について協議を開始することを開示し、その後協議を進めてまいりましたが、期日までに完全合意に至らず、また次なる期日の目途が立たないため、今回の合意をひとまず解消することに両社が合意いたしましたので、お知らせいたします。

2.今後の見通し
なお、この件による当社の業績への影響は全くございません。


名進研とリソー教育の提携はリソー教育の得意とする個別指導のノウハウと名進研の集団指導のノウハウを合わせることで、両社の受講者確保につなげられると判断したこと、名進研の知名度、名進研の直近3年間の業績推移が好調なことを踏まえ、2011年春にも個別指導塾「トーマス」を名古屋市内に開校する上でまたとない機会ということで今回の提携が発表されました。

こうしたことから集団指導で東海地区の進学実績トップクラスの名進研と首都圏の個別指導専門塾で進学実績トップクラスの「トーマス」との連携は、東海地区で大きな影響力を与えるとみられてもいたのです。

しかし、提携解消との発表。やはり今回の提携解消の陰には学習塾の業務上の問題点があったというよりは、2010年3月に、名進研を運営する教育企画の豊川社長が個人所得約9千万円を隠し約3千万円を脱税したとして、名古屋国税局が所得税法違反容疑で岐阜地検に告発されたことが大きな影を落としていると思われます。

豊川社長は修正申告し、追徴税額は約4千万円で、「証拠隠滅の恐れはないが、脱税の割合が高く悪質」のため在宅起訴されました。

その裁判の判決が岐阜地裁で2010年10月19日にあり、懲役8月、執行猶予3年、罰金800万円(求刑・懲役8月、罰金800万円)が言い渡されました。

判決では2005年までの2年間に、JR名古屋駅周辺の商業地などの売買と不動産賃貸で得た所得計約9500万円の所得を隠し、2004年、2005年分の所得を偽って申告、計約3000万円を脱税し、隠した所得は預貯金として保管したり、教育企画に貸し付けたりしていたという。

また、判決では「不動産の所得が課税の対象であることを認識していた」と指摘。弁護側は「脱税の意思はなかった」と無罪を主張したが、「担当事務員に指摘されたのに関係書類の提出を拒んでおり、単なる不申告にとどまらない」と退けられた。

豊川社長は「判決は不服」として控訴する考えを明らかにしたようですが、その判決が出た翌日に名進研とリソー教育の提携解消ですから、リソー教育側からすれば判決が出たことで身を引き、新たな提携先を探すことになったのではないでしょうか。